古館地区防災ポータルサイト

古館地区防災ポータルサイト

古館地区防災ポータルサイトとは?

紫波町古館地区の住民が、普段から見て、学んで、楽しみながら地域の防災情報を得られるサイトです。

(1)平常時には、古館地区の防災情報を掲載します

・過去の古館地区の災害による被害情報を掲載します

・発電機や公衆電話の場所など、災害時に役立つ情報を掲載しています

・避難訓練や地区の防災活動について情報を掲載します

(2)災害時には、「古館地区に特化した災害情報」を掲載します(作成中)

・防災警報の発令など、古館地区の情報が得られます

・公民館長等と連携し、避難所である公民館等の状況等を発信します

・地区住民の発信による、「リアルタイムの被害状況」を確認できます

(3)大人も子どもも、楽しみながら防災を学ぶことができます

・防災クイズや非常食など、防災に関する知識を得ることができます

・大学生のお兄さん・お姉さんが、動画等で地区住民向けの情報を発信します

どうしてこのサイトを作ったの?

 古館地区は、県庁所在地である盛岡市から近く、通勤・通学、買い物等の利便性が高く、自然豊かで治安のよい、住みやすい地域です。

 そんな古館地区では、地域住民有志が、自分たちの手で、より住みやすいまちづくりを行う活動が活発化してきています。その1つとして、平成23年(2011年)の東日本大震災や平成25年(2013年)の豪雨災害等を踏まえた、「住民自らの手による災害に対する備え(地域防災)」活動の機運の高まりが挙げられます。

 このサイトは、古館に住む住民が、自分たちの手で知恵を絞って作成したものです。もちろん、このサイトで得られる情報だけでは、災害の備えは万全ではありません。それでも、今地区に住んでいる住民、新しく引っ越して来た方、これから引っ越してくる方、地区出身者等、より多くの人にとって、今より少しでも防災・減災につながることを願って、このサイトを作成しました。

防災意識の高まる古館地区

 平成30年(2018年)12月に開催した、住民の参画による「防災ワークショップ」において、災害時の避難先である公民館等のリアルタイムな避難者受け入れ状況を把握する仕組みづくりや、地域の避難場所、日ごろからできる防災関連情報のとりまとめの必要性が話題になりました。

 また、一部地域では自主防災組織の取組みや避難訓練の実施など、住民自らが災害による被害を減らす取組みを行っています。

誰が、どうやって作ったの?

 古館地区のまちづくりを行う団体の1つに、「特定非営利活動法人古館まちづくりの会」があります。

 詳しくはこちらをご覧ください(古館まちづくりの会ホームページ)

 その活動の1つに、「情報発信」の活動があります。日ごろからインターネットやSNS等を活用している若者を中心に結成された「情報発信チーム」が、地区内外に向けて、地域の情報を発信しています。

 このサイトは、情報発信チームがアイディアを考案し、岩手県から「令和元年度いわて若者アイディア実現補助事業」の採択を受けて作成しました。

 作成にあたっては、地区の子どもたち、大人たちから意見を集め、その意見を基に掲載する情報を検討し、ゼロからつくりました。

子どもワークショップの様子

地域住民から意見をいただきました

これからの「古館地区防災ポータルサイト」は?

 各地区公民館が行う防災活動等と連携し、より地域のニーズに即したサイトへと発展させます。また、サイトを活用した防災教育活動を継続実施することで、大人から子どもまで活用できるサイトを目指していきます。

 また、古館地区には、インターネットやスマートフォンなど、サイトを見るための手段や方法がない・分からない方もいます。そうした方々がこのサイトを見られるように、パソコンやスマートフォンの使い方講座の開催の実施を検討しています。

 このポータルサイトは、古館地区という、紫波町の中の1つの地区の防災・災害支援に特化したものです。これは、全国的にも先駆的な取り組みだと感じています。この取組みや手法を、古館地区以外の地域へ実践事例として発信することで、県内外に地域防災の取組みを広げていきたいと思います。